
「コミュニケーションタフⅡDW」は、木にWPC加工を施した土足対応の床材。傷がつきにくく、たくさんの人が土足で出入りする公共施設や商業施設におすすめの製品です。
WPCとは「ウッド・プラスチック・コンビネーション」の略で、木の導管にプラスチックを注入して補強する加工のこと。本来、木材組織は空洞だらけで傷がつきやすいのですが、WPC加工によって耐久性が高まり、傷がつきにくくなります。そうして土足にも対応できる強度を持ったのが、大建工業のコミュニケーションタフⅡDWです。
今回はコミュニケーションタフⅡDWが開発された経緯や施工例、使うことによってどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
プラスチックで木を補強する「WPC加工」
WPC加工の技術は、アメリカで1945年に開発されました。当時はゴルフクラブのヘッドなどに使われていたそうです。
そのWPC技術を、初めてフロアとして製品化したのが大建工業。いまやWPC加工は、大建工業を象徴する技術と言えるでしょう。

もともと、フローリングは「多くの人が土足で出入りする空間」には不向きと言われてきました。従来のフローリング材は強度が低く、ヒール靴による傷や、物を落としたときの凹みがつきやすかったからです。
そこで、従来のフローリング材より強度の高い「WPC床材」が開発されました。WPC床材は耐摩耗性・耐傷性・耐汚染性に優れているのが特徴で、それまでの「フローリング=凹み傷・すり傷がつきやすい」というマイナスイメージをくつがえす製品です。また、WPC床材には汚れを落としやすい、水濡れに配慮されているといったメリットもあります。
はじめは主に住宅向けだったWPC床材ですが、公共施設専用のコミュニケーションタフⅡDWが誕生したことで、それまでフローリング化が難しいとされていた「多くの人が土足で出入りする空間」も木質化できるように。

現在は、幼稚園や学校、福祉施設、交番など、あらゆる公共施設・商業施設でコミュニケーションタフⅡDWが使用されています。
コミュニケーションタフⅡDWが選ばれる理由
昨今、内装を木質化した建物が人気です。その理由は「木は温もりを感じやすく、リラックス効果があるから」だとか。デジタル化が進む現代だからこそ、木が持つ素朴でやさしい雰囲気が見直されているのかもしれません。
床の「見た目」を木質化するだけであれば、ビニールシートに木目を印刷した床材を使用するなどの方法もあります。しかし、それだと見た目はともかく「木の質感」までは再現が難しいです。

その点コミュニケーションタフⅡDWは天然木なので、見た目も質感も普通の木材と変わりありません。WPC加工を施しているものの、天然木が持つ自然な美しさや風合いはそのまま。手触りも、無垢材と比べるとやや冷たく感じるものの、ほぼ天然木そのものです。そんな理由から、コミュニケーションタフⅡDWは「本物」にこだわる設計士に選ばれているのです。
また、壁材に木を使用した場合、床材も木で揃えたいもの。コミュニケーションタフⅡDWは色柄バリエーションが豊富なので、壁材に合わせて最適なものを選ぶことができます。





施工方法や工期は一般的なフローリングと同じです。特に施工が難しいとか、手間がかかるといったことはありませんので、ご安心ください。
地域産材を活用することで、地域林業に貢献
大建工業は、地域産材の活用をサポートしています。たとえば、東京都の施設の床材には東京の杉(多摩産材)を使うなど、「その地域の木」を仕入れて工場でWPC加工しているのです。
地域の木を使用することは地域林業の活性化のみならず、森林保護にもつながります。コミュニケーションタフⅡDWは、「SDGsに貢献できる床材」と言えるでしょう。
地域産材を使う場合、調達できる期間が限られていますので製品を納めるまでにはある程度の時間がかかります。そのため事前に情報を共有し、早めの発注をしてください。また、施工にかかる時間は同じなので、地域産材を使用することで工期に影響が出るとは考えにくいでしょう。
木のぬくもりの中で子どもを育む
多くの人が出入りする公共施設で使われるコミュニケーションタフⅡDWは、他にも学校や保育園など、教育現場でも多く使われています。

その理由は2つ。1つ目は、傷や凹みに強いので子どもたちが走り回っても安心なこと。おもちゃや積み木で遊んでも床に傷がつきにくいのは嬉しいですね。WPC加工によって汚れや水を拭き取りやすいので、クレヨンや絵の具、飲み物などで汚れがちな教育現場にぴったりです。

2つ目は、近年広まりつつある「木育」の観点から。昨今、「子どもをなるべく木に触れさせて育てたい」と考える大人が増えており、教育現場が木質化される傾向にあります(参考・林野庁:https://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/kidukai/mokuiku.html)。
早いうちから木の温もりに触れることで、豊かな情緒を育てたい。木を身近に感じることで、林業や自然に興味を持ってほしい。木育にはそんな思いが込められています。
コミュニケーションタフⅡDWは、教育現場の床を木質化することにより、ささやかながら木育に貢献しています。
木の風合いと強度を兼ね備えた床材

天然木の風合いはそのままに、WPC加工により耐久性を高めたコミュニケーションタフⅡDW。耐摩耗性・耐傷性・耐汚染性に優れているので、多くの人が土足で出入りする公共施設・商業施設に最適です。
床を木質化することで、おしゃれでやすらぎある空間を演出できます。ぜひ導入をご検討ください。
提供:大建工業株式会社